再会〜どうして?〜
「なんかあった?」
と言う彩さんはとてもするどい。
デキル女なのだ。
「いやー、プライベートなことなんですけど…
それで気が散っちゃって効率悪いなって…
だからとりあえず休憩を…」
「そっか。
ひと息いれて、切り替えよう!ってするのも大事だからねー。
まあ、深くは聞かないけど、気が散るってことは解決してないんでしょ?
結衣の性格ならすぐ勝負挑んじゃうと思ってたけどなー。
就業時間終わんないとそれは無理だけど、アポ取るぐらいはできるんじゃない?」
と、プライベートとしか言ってないのに
他人が関わっているところを見抜くあたりさすがである。
「彩さん、なんで人と関わることだってわかったんですか?」
と聞くと、
「ん?だって、結衣は自分1人でやる関係のことは悩んでもここで休んだりしないでしょ?とりあえずデスクで手を動かすでしょ?自分1人でデスクでは解決できないことだから解決できないけどせめてここで、気持ちの切り替えをしようと思ったんでしょ?」
うわー。
全部見抜かれてる…
まあしょうがない。
彩さんの言った通り、
なんでかなんてレオくんしかわかんないんだし、聞くしかないか…
そうしよっと!
「彩さん、ありがとうございました!
お先に失礼します!」
とだけ言ってデスクへの道を戻った。