いつまでも。


「未稀~!!」
誰かに、名前をよばれ、私は、後ろを振り返った。

誰かって言っても、たぶん、あの人だろうけど。

「やっぱっし・・・」

「やっぱっしって何よー!そんなことより、おはよう」

「おはよう・・」

私は、しぶしぶ、返事をした。

私は、柚木 未稀。
ある人に会うため、この、元宮高に来た。

そして、この人は、私の親友、

多嶋 有紀。

小学校からのつきあいで、何でも話せる、いい親友とでもいったらいいか。

でも、この、朝のテンションには、ついていけない。

「んで?どうですか!?高校生活は?ってか、いいかげん教えてよー!
 未稀が、こんな必死に勉強してまで、元宮高に、来たかった理由!!!」

「まだ、教えない。ってか、朝から、なんでそのテンションで、入れるの!?」

有紀には、まだ、この高校に入った理由を教えていない。


すべては、あの人に会うためにだから・・・・・
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