sweet memory
2人以外の声が後ろから聞こえ、驚いて振り返ると、そこには律と隼大、あかねの3人がいた。
「隼兄!何でここに?」
「教室に行ったら居なかったから、ここかなぁと…。それより、律のお姫様、初めまして。西條隼大って言って、穂波の兄です」
「は、初めまして…」
「可愛いね~。俺のかの…」
「はぁ!?何、寝言言ってんだ?お前になんか大事な花菜をやれるかよ」
そう言うと、律は隼大を突き飛ばし、花菜を抱き締めた。
「いってー…軽い冗談じゃねぇか」
「律には冗談通じないから。言ったでしょ?花菜を溺愛してるんだから、半端な気持ちで近付くと怪我するわよって」
「はぁー…。冷酷王子様はシスコンってなわけね」
「うるせぇー」
それから5人は、お昼ご飯を食べながら昼休みの時間一杯まで喋りつくしていた。
隼大やその隼大から話を聞いていた穂波は、律の花菜に対する態度が他の子に対しての態度とのギャップがありすぎて、終始驚いていた。