sweet memory
「花菜ちん…俺が来るまで誰かと話してたみたいだけど、何かあった?」
「えっ?」
「だって、その顔……」
花菜は淳平に言われて、目元を触った。
すると、自分でも気付かないうちに泣いていたようで、淳平に言われて初めて気付いた。
「安藤さん…」
「ん?」
「今……奏大さんが一緒にお仕事をしている…皆さんの同級生の女性って…何て名前なんですか?」
「えっ?……あぁ、野上麻衣の事か…。アイツがどうかした?」
「いえ…何でもないです」
「そう?…俺は花菜ちんの味方だから、何かあった相談して?力になるから」
「……はい」
花菜がそう言うと、淳平は気分転換にドライブしようと、車を走らせた。