sweet memory
花菜はまず、奏大のメールから開いた。
『仕事で急遽北海道に出張になった。一週間は戻れない。寂しい思いをさせるとは思うけど、待っていてくれ』
次に創のメールを開いた。
『花菜、大丈夫か?淳平から花菜の様子が変だって聞いた。生憎、奏大と北海道に行く事になったから会いに行ってやれないけれど、お前が辛いと思ったら電話してこい』
最後に淳平のメールを開いた。
『花菜ちん、おはよ~。奏大は出張でも、俺はこっちにいるからいつも通り迎えに行くからねん♪』
それぞれ違った内容のメールであったが、花菜はそのメールに勇気付けられた。
不安な気持ちも残るが、奏大を信じて待とうと心に決めたのであった。