sweet memory
「と言う訳なの…」
「何なの~!?その女っ!」
「同級生であり、会社は別なんだけど、今やってるプロジェクトで一緒にお仕事をしているんだって…」
「ハァ~…。それで、その女に嫌がらせされてるのを相談したの?」
「ううん…。怖くて言えないよ。だってYシャツにキスマークが付いていたんだよ?つまり、そういう関係だって事でしょ?今、別れよう、婚約解消しようって言われたら、私…耐えられないよ…」
「花菜……」
涙ぐみながら話をする花菜を見て、穂波は何も言えなくなってしまった。
泣き続ける花菜の頭を、穂波は撫で続けた。
しばらくして、落ち着きを取り戻した花菜は、穂波に謝ると笑顔を見せた。
「もう大丈夫。ありがとう」
「辛くなる前に、ちゃんた相談してね?」
「ありがとう」
それから2人の順番になり、それぞれクレープを購入した。
クレープを食べながら、駅のロータリーへ移動した。