sweet memory
「そこまでだ」
「律様!」
教室のドアを開け、律が入ってきたのだった。
花菜を抱き締めながら、目の前にいる女の子達の事を睨み付けていた。
「大丈夫か?花菜」
「りっくん」
「どうしてですか?今まで誰も相手にしなかったのに、いきなりその子とスキンシップをとるだなんて」
「そんなの俺にとって花菜が大切な存在だからだ。第一、あんたらの行動は俺にとったら迷惑」
「律様…」
「所詮あんたらは俺の雨宮って名前にしか興味ないわんだろう?だから、目先のことしか考えられない」
「律様、私達は別に…」
「さぁ、どうたかな。現に花菜がこんな危険な目にあってるんだ。言い訳なんかできねーだろ」
「……」
律の言葉に反論できず、黙ってしまった。