sweet memory
『それがいい。…ねぇ、お姉ちゃん。奏くんに会ったらごめんなさいって伝えてくれる?私がもっと奏くんの言葉を信じてあげていれば、奏くんは辛い思いをしなかった。それに、奏くんもお姉ちゃんにも、もっと違う未来があったと思うの』
…泣かないで?
そんなに自分を責めないで?
きっと、奏くんと私に与えられた試練だったんだよ。
何もない平穏なカップルよりも、苦難を乗り越えたカップルの方がより絆が深まるでしょ?
確かに、奏くんにとっても、私にとっても、とても辛い出来事だったと思うの。
だけど、私は記憶がなくても奏くんの事をもう一度好きになった。
これって運命じゃないかなって思う。