sweet memory






「心配かけてごめんね?私は大丈夫だから」

「本当に良かったぁ~」

「穂波ちゃん…。…あっ、私の代わりに奏くんに色々説明してくれたんだって?ありがとう」

「ううん…って!花菜っ?!」

「えっ?」

「今、何て言ったの?」








穂波は花菜が奏大の呼び方が違うことに気付き、花菜を問い詰めた。
それはその場にいた、律やあかね、隼大も気付いており、目が覚めてから一体何があったのか、不思議で仕方なかった。








「あっ…私ね…記憶が戻ったの」

「嘘…奏兄…」

「あぁ…」

「そっか…。良かったね、花菜」

「ありがとう」








政略結婚だと聞かされていたこの婚約が、実はお互いが好きで約束されていた物だと分かり、穂波は自分の事のように喜んでいた。



< 218 / 324 >

この作品をシェア

pagetop