sweet memory
それかしばらくして、検査の為に淳平の父親が病室に来るまで、和気あいあいと過ごしていた。
「おはよう、花菜ちゃん」
「おはようございます」
「さぁ、検査をしようか」
「はい…」
花菜はベッドから降りて、淳平の父親に着いていこうとした。
すると、淳平が父親の事を呼び止めた。
「なぁ、親父。検査ってどのくらいかかるんだ?」
「そうだなぁ~…。夕方くらいまではかかるな」
「そっか…。律達はどうする?」
「俺はいますよ」
「穂波、俺達は帰ろうか。ここにいても何もできないし、また明日来よう」
「そうだね。花菜…私達今日は帰るね。また明日来るから」
「うん。穂波ちゃん、隼大先輩、ありがとう」
そう言うと、穂波と隼大は帰っていった。