sweet memory
*入籍
ステージから降りた奏大と花菜は、そのまま創や淳平と一緒に会場を後にした。
「ねぇ、奏くん。あのまま出てきちゃってよかったの?」
「あぁ…」
「でも…」
花菜はまだパーティー中にも関わらず、出てきてしまったことに不安を感じていた。
そんな花菜の様子を感じ取った創が話始めた。
「花菜、心配しなくても大丈夫だ。婚約発表の前に、奏大が関係している会社へは挨拶回りが済んでるし、何より会長と婚約発表が終わったら帰ると約束をしていたからな」
「…そうなの?」
「あぁ…」
奏大の言葉を聞き、少し安心したような表情をしている花菜。
そんな花菜の様子を、奏大は微笑みながら見ていた。