sweet memory
「…花菜。これを提出すれば、もう俺から逃してやることは出来ないぞ。本当に良いのか?後悔しないか?」
「奏くん…。私は絶対に後悔しない。むしろ、奏くんとずっと一緒にいれるんだもん。嬉しいよ」
「花菜…」
「それに、入籍するってことは、奏くんを独り占めに出来るってことでしょ?むしろ私はその方が嬉しい」
「花菜…ありがとう」
そう言うと奏大は花菜の頭を撫でた。
そんな奏大の行動に、花菜は微笑んでいた。
「二週間後の花菜の誕生日に、一緒に市役所に出しに行こう」
「うんっ!」
「これでようやくお前を独占出来る」
「奏くん…」
「…長かった」
「奏くん、幸せになろうね」
「あぁ…」
それからしばらくの間、2人は抱き締め合っていた。