sweet memory
「クスッ…本当に水族館が好きなんだな」
「うんっ!」
「他に行きたいところは見つかったか?」
「んー…後はダイビングをしてみたいんだけど…この時期は人いっぱいいるよね…」
「そうだな…」
「じゃぁ、ダイビングは無理だよね」
「まぁ、どこもいっぱいだろうな」
「うぅ~…もっと早く計画できれば…」
「またいつでもダイビング出来る。そんながっかりするな」
「そうだよね。…あっ、でも、海には行けるよね?」
「あぁ…」
「じゃぁ、水着を買いに行かないとね」
「なら、今から行くか」
「えっ?」
「どうせ予定ないし、ちょうど良いだろう。ついでに旅行に持っていくものも買いに行こう」
そうと決まれば奏大は行動が早い。
花菜に着替えるように促すと、1時間もしないうちにショッピングモールに向かって出発した。