sweet memory
「なんか本当にあっという間で、あっけなかったね」
「あぁ…」
「何か入籍したって実感がないや」
「そうだな…」
奏大は、花菜を抱き寄せた。
いきなりの行動に、花菜は驚きを隠せないでいた。
「奏くん…どうしたの?」
「……いや……。やっと花菜を手に入れたと思うと、長かったなぁと思って」
「奏くん…」
「さて、いつまでもここにいるわけにはいかないからな。そろそろ行こうか」
「うん」
それから2人は車に乗ると、空港へと向かったのだった。