sweet memory
「朝から何騒いでるわけ?」
「りっくん、おはよう」
「ん~…」
寝惚け眼のままリビングに現れたのは、雨宮家の次男である律(りつ)。
律は寝惚けたまま、後ろから花菜に抱きついた。
「律、今日は随分と早いな」
「…今日は花菜の入学式だから特別」
「あぁ、なるほどな」
「今日からまたりっくんと一緒に学校行けるなんて嬉しいな」
「…学校違っても何だかんだ一緒に行ってただろう?」
「そうだけど…」
「ほら2人共、早くしないと入学式に遅れるぞ」
「大変!」
「会社に出勤するまでまだ余裕があるから学校まで送ってやる。だから、早く支度しろ」
「「わかった!」」
律と花菜は急いで支度をした。
そして、創に学校まで車で送ってもらい、何とか遅刻せずに登校することができたのであった。