sweet memory
そして、今日は3月15日。
今日は創とあかねの結婚式だった。
「あかねちゃん綺麗だね」
「あぁ…」
「創くんも幸せそう」
「やっと結婚出来るからな」
「やっと?」
「あぁ…。アイツ、長男なのに、何で家を繋がないか知っているか?」
「えっ?」
奏大の発言に、花菜は思わず首を傾げた。
確かに、次男である律が家業を継ぐことになっており、花菜も疑問を感じていた。
しかし、何故か触れてはいけないような気がして、花菜は聞くに聞けないでいたのだ。
「聞いちゃいけないような気がして、聞いたことがなかった」
「まぁ、そんな対したことじゃない。アイツが継がないって決めたのには大きく分けて2つある」
「何?」
「まず、1つ目は俺と花菜」
「どういうこと??」
奏大は創の秘密を話し始めた。
それを聞いた花菜は戸惑いを隠せないでいた。