sweet memory
「どうした?」
「んー…あかねちゃんが羨ましいなぁと思って」
「あぁ…。あと2年だな」
「うん?」
「花菜が高校を卒業するまではお預けだな」
「そ、それって…」
「花菜が卒業したその時には、覚悟しておけよ?今までの分を貰うからな」
「奏くん…」
「やっぱり高校は卒業しないと雨宮のご両親に申し訳ないからな。それまではプラトニックな関係だな」
「それって…」
「卒業したら覚悟しろってこと」
「っつ…」
花菜は恥ずかしくて顔を真っ赤にしていた。
「まぁ、それまでは鈍感すぎるところを少し直して貰おうかね」
「えぇーっ!」
奏大はニヤリと笑い、何やら企んでいるようであった。
花菜はこれから何が起こるのかと、少し心配になっていた。
そんね花菜の気持ちを汲み取ってか、奏大が頭を撫でた。