sweet memory
そして、身動きが出来ないこの状況に困り果てていた。
「………どうしよう…」
「何がだ?」
「あ、奏大さん。……おはようございます」
「あぁ…。それより、何を困っていたんだ?」
「目が覚めたら奏大さんに抱き締められていたのでビックリしちゃって…」
「…すまなかった」
「いえ、ビックリしただけで、嫌ではないです」
「…そうか…」
それだけを言うと、奏大は黙ってしまった。
すると突然、奏大の携帯が鳴った。
奏大は携帯を取り、画面を見るとそのままベッドサイドに置き直した。
そんな奏大の行動を不思議に思った花菜は、疑問を奏大にぶつけた。