sweet memory








「コーヒーも準備出来てるので、早く支度して来てくださいね」

「わかった」

「そうだ!さっき、佐々木さんが来て、朝食を持って来てくださいましたよ?」

「あぁ、電話して頼んでおいた」

「?」








花菜には奏大が言っている意味が理解できず、頭の上にクレッションマークを浮かべていた。
そんな花菜を見て、奏大は話し始めた。








「何か困ったことがあれば、コンシェルジュに頼むと良い」

「でも…」

「彼の役割の中にはそういった仕事も含まれる。別に何でもかんでも頼めというわけではない。俺がお前の側にいなくて何か本当に困ったことがあった時に彼を頼れば良い」

「…わかりました」








花菜は腑に落ちない感じもあったが、それ以上深く奏大に追求しなかった。








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