sweet memory
それから2人は律が点てたお茶を頂き、茶室を後にした。
「流石時期家元と言われているだけあるな」
「ありがとうございます。でも、まだまだです。家元が点てるお茶に比べたら、まだ足元に及ばない」
「向上心があるやつは、これからどんどん伸びる」
「そんな風に言ってもらえると、やる気が出ます」
「そうか」
そんな会話をしながら、応接室に戻った。
応接室に入ると創はいなく、淳平だけがいて、1人寛いでいた。
「おっかえり~!」
「淳平、創はどうした」
「創ならあかねちゃんと出ていったよ。あっ、帰るなら電話してってさ。
良いね~、婚約者がいるって。俺も若い婚約者作ろっかなぁ~」
「バカが…」
「用事が済んだなら帰る?それなら創に電話するけど?」
「あぁ…頼む」
淳平は創に電話を掛けた。