sweet memory
*デート
荷物の整理も終わり、2人はリビングで寛いでいると、花菜が急に何かを思い出し、叫んだ。
「あっ!奏大さん、大変です」
「…どうした」
「食材を買ってくるのを忘れてしまいました」
「…それなら今から買いに行くか。まだ時間も早いし、買って帰ってきても、あまり遅くならないだろう」
「良いんですか?」
「あぁ」
「ありがとうございます。この格好(着物)でも大丈夫ですか?」
「あぁ、構わない」
「じゃぁ、行きましょうか」
奏大は車のキーを取り、食料を買いに、スーパーに向かった。
「何が食べたいですか?」
「時間も時間だし、簡単なもので良い」
「何にしようかなぁ~」
花菜は食材を見ながら何を作ろうかと考えていた。
その後ろ姿はとても楽しそうで、そんな花菜の姿を奏大は微笑んで見ていた。