sweet memory
ある程度の食材を買い込むと、2人は家に帰った。
家に帰ると、奏大も手伝い、夕食の支度をした。
実家に住んでいる時から母親の手伝いをしていたこともあり、花菜の手際も良かったが、奏大が手伝ったこともあり、早く作り終わった。
そして今は、2人で片付けをしているところである。
「手伝ってもらっちゃってすみません」
「いや、独り暮らしだから料理は慣れている」
「意外ですね」
「そうか?」
「てっきり、外食が多いのかと思いました」
「まぁ仕事柄、外食は少なくないが、家に居るときは自炊をする」
「そうなんですね。まだまだ奏大さんの知らない一面がたくさんありそうですね」
花菜はクスクス笑いながら奏大に笑顔を向けた。
「これからたくさん時間はあるんだ。お互いのことはこれから知っていけば良い」
「そうですね」
「…明日、時間あるか?」
「特に出掛ける用事はありませんが…」
「なら、出掛けないか?」
「えっ?」
「明日は仕事が休みで1日空いている。…デートしないか?お互いのことを知るためには良い機会だろう」
「…はい!」
「何処に行きたいか考えておいてくれ」
花菜は嬉しそうに返事をした。
そんな花菜の表情に、奏大も満足そうな表情をしていた。