sweet memory
「奏大さん、どういうことですか?」
「何がだ?」
「指輪です。説明してください」
「説明も何も、見たままだと思うが…。気に入らなかったか?」
「そういう訳じゃないですけど…」
「なら問題ないだろう。その指輪を外すことは許さない。どんな時でも指輪をしているんだ」
「わかりました。でも、よくサイズが分かりましたね」
「あぁ、それなら情報提供者がいるからな」
「…なるほど」
「さて、そろそろ夕食にでもするか。今日は外で食べて帰ろう」
奏大のその一言で食べて帰ることになった。
向かった先は奏大の行きつけである和食の料亭だった。
2人は食事をしながら、今日のことやお互いのことを話した。
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい、夕食を食べ終えた2人は、家に帰った。