道なき恋
終わりの日と始まりの日

「もう……ここには……来ないで」

「え!」

「今日で終わりにしたいの……」

「なに? 」

「 どうしたの?」

「…………………ごめん。」

「本当に…ごめんなさい…」


「………………さようなら」

私には何が起きてるのかが、

全く理解できていなかった。

閉まるドアのノブに手をかけたまま……

ただ、言えるのは、

未だにあの日のまま…

私の時間が止まったまま…

ドアの向こうでは、

すすり泣いている彼女が居ると言う事。

そして…

もう二度とこのドアは、

私の為に開かない事。

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