道なき恋
7時も過ぎようとした時にメールが来た。

「ごめんなさいm(_ _)m

もう少しかかりそうです。

大丈夫ですか?」

と書いてあった。

「大丈夫だよ。

まだ着かないから、

じゃあ駅前は止めて

仕事場の近くに行くね。」

と書いて返信した。

それから30分ぐらいだろうか?

メールが来た!

「本当にごめんなさい

m(_ _)m

こんなに長く残業になるとは思わなかった。

これから向かいます。

何処に行けば良いですか?」

「お疲れさまでした。

仕方ないよ仕事してるんだから、

駐輪場でまってます。」

と書いてメールを返した。

5分ぐらいで、璃子が駐輪場に現れた。

少し照れているようだ。

仕事場の駐輪場で待ち合わせになってしまったのだから、

「こんばんは、お疲れ様でした。」

と声をかけた。

「こんばんは、ごめんなさい。

こんなに待たせちゃって…」

5月の半ばだが少し蒸し暑く感じた。

「自転車乗って先に行っても構わないですよ」

「え? 何で?

良いよ 2人で一緒に行こうよ」

と言うと

「はい…」

と言ってくれた。

何を話したのかは、

緊張で覚えていないが、

駅までの道のりは楽しい時間となった。

駅前に着いて、

飲み屋を決めようとしたら、

彼女がいつも行く店があるから

と言って案内してくれた。

お店に入って見たら、

流石に土曜の夜なので混雑していた。

2人でゆっくり飲みたかったのだが、

余裕で15人は大丈夫って言う感じの

しかもお店のど真ん中にある

大きなテーブルの

一角に案内された。

彼女は少し不満そうにしていた。

彼女は店員に2人で

ゆっくり出来るテーブルが空いたら

そっちに移りたいと申し出ていた。
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