道なき恋
駅に着いたら、まだ璃子は来ては居なかった。

しばらくしたらメールが来た。

「まだバス亭に着かないんだ。

羽賀さんに捕まっちゃって(汗)」

と書いてある。

「俺もまだ着かないから、

何処にいるの?」

とメールを返した。

「え〜と……分からない…ごめんね。」

と書いてあった。

メールだと埒が明かないので、
電話をした。

「今何処だか分からないの?」

と聞くと

「○○病院の前を通ったから……」

本当に何処にいるのか、
分からないみたいだ。

「○○病院の前なら待ってるよりそっちに行った方が早いね」

バス亭の前にコンビニがあるのでそこで待ち合わせした。

「うん、分かった。」

と言って、電話を切った。

自転車を走らせて、20分ぐらいで、着いた。

辺りを見回したが、璃子が居ない。

「え? え?」

何でいないのか意味がわからなかった。

コンビニの中も見たのだが璃子の姿は、見当たらない。

仕方がないので電話をかけた。

「バス停に着いたよ! 何処にいるの?」

「え? バス停の前のホームセンターだよ
コンビニなんてないよ、」

「え? おろ?なんで?コンビニが無いって?」

言ってる意味が分からなかった。

それもそのはずだ!

1つ手前のバス停で待っていたからだ。

また、

急いで自転車を走らせる。

今度は5分もかからずに着いた。

ホームセンターの中を覗いたら服を見ている璃子を発見した。

「ごめんね、 待たしちゃって!」

と息切れしながら璃子に声をかけた。

「本当だよ」

笑いながら言った。
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