道なき恋
「どうしたの?」

と聞いたら、

「今日は来てくれてありがとう。

会ってくれてありがとう」

と言ったとほぼ同時に

またKissをしてくれた。

たまらず璃子を強く抱きしめた。

「ぢゃね。また月曜日ね。」

と言って後ろに振り返ろうとした

璃子の手を取り、

強く引き寄せ、

抱きしめてKissをした。

さらに

「ぢゃ〜ね。」

と耳元で囁いた。

見つめ合いながら、

「うん、お休みなさい」

「お休み」

と言ってまたKissをしてから別れた。

私は璃子との

Kissの余韻を楽しみながら自転車で後輩

の家に向かった。

もう11時25分だ。

後輩の家に着いたのは、
それから20分後で、
寝てるかもしれない、

でも1時迄は起きてるって言ってた。

と思い出し携帯を出して連絡した。

「も…もし…もしもし」

やはり寝ていた様だ。

「あ! こんな時間にごめんな…

今、自転車屋の前にいるんだけど」

と伝えた。

「分かりました。今から行きます」

すぐにアクビをしながら後輩は現れた、

「悪いなこんな時間に」

「いえ、で?」

「で?って何だ?」

何を聞きたいんだ?

「あ! いえ、何でもないです」

と言って頭をかきながら、
アクビをしてる。

「悪いな、彼女は怒ってないか?」

こんな時間に電話で彼氏を呼びつけるような先輩に怒ってないか
少し気になったから、
聞いてみただけで
あまり感心は無かった。

「はい、大丈夫です。」

と答えたので、
まぁ先輩の顔を立ててるだけだなって
思ったが、
さほど気にしなかった。

一応

「彼女によろしく」

何を?

よろしくなのか分からないが

口から出のだ。
< 19 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop