道なき恋

翌日に社員全員が呼び出された。

「あ〜、

知っている者もいると思うが、

今月いっぱいで桝井君が

辞める事になった。」

上司の言葉でミーティングが始まった。

「今月いっぱいで

この会社を辞める事にまりました。

今まで、

お世話になりました。」

桝井が挨拶してから上司がこう言った。

「桝井君の地域を

斎藤君に任せようと思うんだが、

何か意見がある人はいないか？」

野口さんが

「なら、

斎藤君の地域はどうするんですか?」

「あ〜、

斎藤君の所は、

前田君と野口君と斎藤君の三人で

分けようと思ってるが」

前田が

「斎藤さんの地域だけ、

広くないですか?」

と聞いた。

あーだ！こうだと！

意見が出たが結局は決まらなかった。

璃子にメールをした。

「もしかしたら、

配達の担当者が変わるかもしれない…

今月いっぱいで

1人辞める事になって

そこに行くかもしれない」

と書いて出した。

璃子から返信では無く電話があった。

「もしもし！

変わっちゃうの？

本当に？

……そうだ！

うちの会社のみんなで

署名して

"変えるな！"

って送ろうか？」

本気でやりそうだから、

コワイ。