道なき恋

携帯のディスプレイに

新川と出ながら携帯が震えた。

璃子から返信が来た！

滅多に夜はメールをして来ないのに…

「ごめんね。

お米を砥いでいたから、

返信がおそくなりました。

どうしたの？

何かあったの？

離婚するて？」

と書いてあった。

「うん。

さっき家に帰ったら、

離婚を言い渡された。」

と送った。

今度は、直ぐに返信が届いた。

「落ち着いてね、

何があったか知らないけど、

離婚は大変だよ。

できる事なら、

しない事に越したこたは無いよ。

どうしようも無いなら

仕方が無いけど… 」

璃子の家は、

もう冷え切っていて、

離婚の話し合いも済んでいるらしく

あとは、

離婚届けを書くだけらしい。

うちはこれからになるのだが…

結構面倒臭いみたいだ。

翌日の朝にメールを

いつものように送った。

今日は仕事が休みなので

少し遅めにメールを入れた。

「おはよう。

お寝坊さんですね。

今日は休みですか？

ぢゃ！

また後でね。

あ！

役所に行って離婚届けを

取って来てくれない？

役所に行く時間が無いから。

お願いします。

その後に

駅前で一緒に昼食べない？」

休みの日は夜更かしと

お寝坊さんなので

なかなか起きない。


「おはよう。

メールありがとうね。

お寝坊さんはまだお布団の中ですわ。

いくら寝ても寝足りない〜よ。

役所？ うん、良いよ。

ランチもしたいね。」