道なき恋
「ピザ食べるよね?」
「え? ゴメンね!
私キノコ食べないんだよね。」
と聞こえた。
聞き間違えかな?
と思ったので、
「え!
なんで?
和風パスタはキノコだらけだよ?」
そう!
和風パスタは、
ほとんどがキノコ類なので、
キノコは食べるんだと
思い注文したのだ。
「知ってるよ。
でも。
和風の気分だったから。」
そのキノコは食べるんだろうか?
疑問に思ったが聞かなかった。
「あ!はい!」
と言いながら出して来たのが、
頼んであった書類だ。
「あ!
ありがとうね。
こんな事を頼んじゃってゴメンね」
と言いながら水を飲んだ。
「ううん。
別に良いよ。
暇だったし、
他にも用事あったしね。」
とニッコリ笑って
ドリンクバーに行くために、
席を立とうとしていた。
「まー君は、なに飲む?」
席を立って
歩き出そうとしてる璃子が聞いて来た。
「え? あ…え〜、
アイスコーヒーで。」
「分かった。」
ドリンクバーまで歩いて行った。
しばらくすると、
「はい!アイスコーヒー」
と言って持って来てくれた。
「ありがとうね。」
受け取る時に少し指と指が触れた。
少しドキドキしている。