道なき恋
先客がいて、

彼の隣でギターを弾き出した。

彼が弾いている時は、私は遠慮して弾かないでいた。

また彼も私が弾いている時は、遠慮してくれた。

ふっと横の彼を見たら、彼もこちらを見て来た。

それから2人のセッションが生まれた。

お店の中だって言うとを忘れて

2人で夢中になってしまった。

「ゔ、ゔん!」

店員の咳払いで我に帰った。

「ありがとう。」

と店員にギターを返した。

「楽しかったよ」

と隣でギターを弾いてた男にも

「ありがとう。 楽しかったよ」

と言ってお店を出た…

「こんにちは、○○TVですが、

今日はどちらから来ましたか?」

2人で顔を見つめて…

逃げるように歩いて行った。

「やばかったね…」

璃子が言い出した。

「なんで? ヤバイの?

友達と吉祥寺に

ランチしに来ただけだよ。」

やましい事は一切ない。

ただ手を繋いだたけである。

裏路を歩いていたら

また楽器屋さんを見つけたが

今度は入らなかった。

「ねぇねぇ

LOFTに行きたいな。

お友達の誕生プレゼントを

買いたいんだ。

良いかな?」

断る理由がないので、

一緒に何が良いか探した。
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