道なき恋
「何が良いかな?」

と言いながらLOFTの2階に向かった。

2階は雑貨用品を扱っている。

リュックや傘などが、

すぐに目についた。

璃子は、

また1人で夢中になって

店内を見ているが、

私は、璃子の後ろについて見ていた。

携帯のストラップやイヤホーンやら

沢山あって…

正直私はビックリしていた。

実は…

LOFTに入ったのが初めてだからだ。

そんな事を考えていたら、

璃子を見失った!

「あれ?どこ行った。」

辺りを見回すと、

傘のコーナーに璃子はいた。

ゆっくりと近付いて、

璃子の隣で傘を手に取って

「折りたたみの傘にするの?」

と聞いた。

すると意外な答が帰ってきたのだ。

「あ!プレゼントを探しに来てたんだ

自分が欲しいのしか見てなかった。」

そうなんだ…

と心の中でつぶやいて

苦笑いをした。

「う〜ん〜」

しばらく考え込んでいたが

「まーくん!上に行こうよ。」

と笑顔で言ってさっさと歩きだす。

「あ!待って…」

私は慌てて後を追った。

エスカレーターで3階に向かった。

3階は文具用品を扱っている。

メッセージカードとか、

封筒やボールペンなどが

置いてあった。

璃子を見ていたら、

メッセージカードと封筒を

手にしていた。

「お会計して来るね。」

と告げてから、

会計を待っている列に並んだ。

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