道なき恋
友人から…
しかもまだ、夕方の4時35分だ

前に

『夕暮れを見ながら2人きりで、

ゆっくりと寝たいよね。』

と言われた事がある。

「とりあえず、○○駅に戻ろうか?」

と聞いたら

「良いよ、まだまだ見足りないけどね」

と言いながらバス停に向かっていた。

「時間も早いし駅着いたら、

この前の飲み屋さんに行こうか?」

と切り出したら

「良いね。

初デート記念日に行こうか!」

と言ってくれた。

16分後にバスが来た。

「でも、なんで?

キツネ!タヌキ!フクロウ!

何だろうね?」

この並び方となぜフクロウが

いる事に

今だ不思議に思っている。

「わかんないよ。でも面白いよね。」

そんな事を言っていたら、

ホテルがあるのが目に入った。

私は、璃子の全裸を想像していた。

「…くん!ねぇ!まーくん!聞いてる?」

はっとして我に帰った。

「え?なに?…」

とてもじゃないが全裸を想像していたなんて

言える訳ない…

「ぼーっとしてどうしたの?

疲れちゃったかな?何処かで休む?」

その言葉で私は慌てて

バスの降車ボタンを押した。

「え?次で降りるの?」

と不思議そうに聞いてきた。

「うん…2人きりで、

ゆっくりできる所に行こうか?」

と璃子の耳元で囁いた。

「え?2人きり?なれるの?」

バスが止まった。

私と璃子はバスを降りて

ホテルまで手を繋いで歩いた。

ホテルの入り口まで来たら、

「ねぇ!…」

あ!

やっぱりまだ早かったかな?

嫌がってるのかな?

ドキドキしながら

「なーに?」

と聞いた。



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