カリスマ性ゼロな引き篭もり吸血鬼ちゃんと絶倫男子な自称お兄ちゃん(マスター)
抱き締められている手を押し退け、少女は棺桶の中に戻る。

「あれれ?マイシスター?」

「…朝まで眠るから…起こさないで…」

そう言って棺桶の中で横になる少女。

「じゃあお兄ちゃんもマイシスターと一緒に添い寝してあげ」バタン!

お兄ちゃんが言い終わらないうちに、少女は棺桶の扉を閉じてしまった。

添い寝なんかされた日には、貞操の危機である。

「えーっ!酷いよマイシスター!」

棺桶の扉をノックするお兄ちゃん。

「お願いだから出てきてったら!」

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