カリスマ性ゼロな引き篭もり吸血鬼ちゃんと絶倫男子な自称お兄ちゃん(マスター)
柩…正確には柩の中の人へ。

青年はもう一度声をかける。

「あっれぇ?まだ寝てるのかなぁ?」

「……」

「今日はマイシスターの為に、生娘の新鮮な内臓を準備したんだよぉ?」

「……」

「食欲ないのかな?」

そりゃあ食欲も失せる。

それでも。

「お兄ちゃんに顔見せてよぉ♪」

食事を柩の傍らに置き、ムリクリ棺桶の扉を抉じ開ける青年。

そんな死体見たいのかよっ。

ネクロフィリア(死体愛好家)なんてマニアックすぐるっ。

< 4 / 13 >

この作品をシェア

pagetop