カリスマ性ゼロな引き篭もり吸血鬼ちゃんと絶倫男子な自称お兄ちゃん(マスター)
ところが、棺桶の中から出てきたのは。

「あっ…」

死体ではなく、世にも可愛らしい少女だった。

青年と同じく青白い病弱そうな顔、かつては美しかったであろう背中までの長い銀髪は埃に塗れて白髪状態、青年のと同型の蝙蝠の意匠のマントで毛布代わりに身を包んでいた。

「起きてんじゃんマイシスター♪」

ニパッと笑う青年。

「お兄ちゃん…」

少女はバツが悪そうに目を背けた。

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