社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。
あれこれ考えすぎてパンク寸前な頭に休憩室で一休みして落ち着こう、そう思い歩き続けていると、不意に目に入ったのは廊下の一番奥にある部屋。
そこは普段あまり使われていない第二会議室。にも関わらずそのドアは小さく開いている。
(…?今日も確か誰も使ってないはず…)
閉めておこう、と近付くと電気のついていない薄暗い室内には誰かの影が見える。
誰かいる…?
そう中を覗き見れば、そこにあったのは
「……」
「…、…」
先日とはまた違う女性社員と、キスをするその姿。
氷室さんの、姿。
「……」
唇を重ね、体を抱き寄せその髪に触れる…そんな二人の光景を目にしてまた動けずにいる自分。