社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。
いや、嫌い、
「不誠実で軽くてっ…いちいちからかうようにして、平気で誰にでもキスするくせに…」
揺さぶる瞳が、甘い言葉が、
誰にでも触れる指先が
「苦しいの!痛くてつらくてっ…」
嫌い、嫌い、
「大嫌いっ…!!」
「……」
想いを隠すことなくぶつけるように言い放った私に、彼は空いている左手でそっと頬を撫でる。
「…いいこと、教えてあげようか」
「…?」
何を思っているのか読めない瞳をする彼の口元には、浮かべられた笑み。