社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。
『好きって言ってるようなものだよ』
嫌い、嫌い、と繰り返す度に感じていた。
言い繕おうとしている自分
言い聞かせているような、自分
(…好き、なんだ)
好きだから、他の人に触れられると胸が痛くて、誰かとのキスを見ると呼吸が出来なくて
それでも逃れられない、拒めない。
そんな自分が腹立たしくてもどかしくて、また『嫌い』と繰り返す。
最低な男に、気付いたら落ちていた。
(…私も、最低)
全部もう手遅れだ。
今更、消せやしない気持ち。