社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。
…ていうか、本当に何もしてないんだ俺…!!
異性と同じベッドにいて何もしなかった、そのことに自分でもびっくりしてしまう。
けれど、それ以上に
『…今日だけ、ですよ』
あれだけ俺を警戒して拒んでいた彼女が、信用してここにいてくれる。
そのことにも、驚いている。
「……」
すやすやと眠る彼女の顔は、いつもの固めの表情とは違う不用心な顔。
小さく開けられたままの口が、少し可愛い。
どうしてこの子にあの話をしたのかはわからない。
格好悪くて情けない、今まで誰にも話したことのないこと。