社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。
5.ガラスのテーブル
12.選んだのは
「……」
あの飲み会の夜から土日明け、週の始まりの月曜日。
オフィスのボードには『氷室・外回り』の文字。
(今日は一日中、営業でいないんだ…)
残念なような安心なような、複雑な気持ち。
あの夜彼とは本当に何もなくて、あのままお互い気付いたら眠っていて、私が起きた時には彼はスッキリとした顔でソファに座っていた。
『おはよ、宇浦ちゃん』
『…おはよう、ございます』
『昨日はありがとね。コーヒー飲む?淹れるよ』