社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。



「最低な人だっていうのも分かってる。自分が傷付くのも…分かってる」

「それなら何でっ…」

「…それでもいいの」

「…?」

「嫌いって思おうとしても…嫌いになれないの。どうしようもないの」





嫌いになんてなれない、この気持ちは消せない。

例え泣いても傷付いても、想う気持ちは無駄じゃない。





「…、」



真っ直ぐに目を見て言う私に、拓真は突然私の両肩をガシッと掴む。



「納得いかねぇ」

「…?」

「何であいつなんだよ!!軽くて、最低でっ…」

「拓真…?」



< 183 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop