社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。
「俺なら絶対お前のこと泣かせたり…傷付けたりしない!!」
その顔はいつものじゃれる笑顔とは違う
真剣な、表情。
「俺にしろよ」
「え…?」
言葉とともに、突然体を抱き締められる。
「ずっと好きだった…けど、お前がそう言う目で俺のこと見てないの分かってたから…友達でも側に居られればいいと思ってた」
「……」
「けど、誰かに取られるくらいなら言う。…好きだ」
「…、」
(拓真が…私を?)
その気持ちはきっと
私が彼を想うように、真っ直ぐで本気で
『傷付けたりしない』
その手をとれば、優しい日々が待っているのであろうこともわかる。
けど、それでも
「っ…ごめん、」
私はその体を、両手で押し戻す。