社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。



「ひ…氷室さん…!?」

「……」



拓真と二人視線を向ければ、会議室のドアの所にはいつも通り読めない笑みでこちらを見る氷室さんの姿があった。



「なんで…今日外回りじゃ…」

「少し時間空いたから戻って来てみたら、二人がここ入るの見えたから」

「じゃ、じゃあさっきの話…」

「うん。全部聞いてた」

「!」





『それでも、好きなの』





全部聞かれてた、なんて…!

一気に恥ずかしくなる私をよそに、その視線は拓真へと向く。


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