社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。

「でもそこも含めて、あなたのことが愛しいんです」





全て、愛しいから





「私は、氷室さんの全部を受け止めます」





笑われてもいい。あしらわれてもいい。

どうせそれも幻想だろうと、本気にしてもらえなくても

それでも、あなたが好き。



そう思うくらい、気付いたらそんな深いところまで落ちていた。





「…、」



その目は不意に、優しく微笑う。



「…バカな子だね、本当」

「あなたがそうしたんです」

「そっか…俺のせいか」



言葉とは裏腹に、そっと体を抱きしめる腕。



その腕に包まれながら交わしたキス。それは、今までで一番優しくてあたたかい。



「氷室さんのことが、好きです」

「…うん、」





愛を感じる、唇