社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。
平日の昼間、それぞれの仕事に追われるオフィス。
窓からは秋晴れの空が見える。
「宇浦ー、ちょっと」
「はい」
上司に呼ばれ手渡された資料には、沢山の椅子やテーブル、カーテンの写真。
「この中の家具から次回のカタログ向けに部屋の図案出して。テーマは指定してあるから」
「わかりました…って次回のカタログの特集、これですか?」
「そ。お前には縁遠くてわからないかもしれないけど、想像力使って捻り出せー」
そうあははと笑いながら、上司は私の肩を叩き仕事を任せて行く。
「……」
私の手元の資料には、『私と彼の同棲準備号』の文字。