社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。
上司である藤原さんから案の定の指摘をくらってしまい…結果、こうして一人残業となったわけだ。
やっぱり黒いソファが引っかかるんだよねぇ…でもラグマットの色変えるのは微妙だし。
『俺だったら赤かな』
思い出される彼の声に、意地でも赤は選びたくないと思う。
けれど赤いソファが綺麗に見えるのも事実。
「……」
そうデスクに頬杖をつき頭を悩ませていると、不意にコン、と手元に置かれたコーヒーの缶。
「…?」
「残業?」
「!」