社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。
「あ、その反応は当たりだ」
「なっ、何をいきなり…」
「いや何となくだけど…恋愛に保守的な感じとか、ちょっとカタイ感じとか。処女っぽいなーって」
「…!!」
な、何て失礼な…!
ていうか少し話しただけでそこまで分かるわけ!?どれだけ経験豊富なのよ!
「……」
頭の中でぐるぐると考えをめぐらせる私に、その顔は一気に近付く。
「…、」
誰もいないオフィスの端、物音一つしない空気の中、近付いてようやく届くほのかな香水の匂い。