社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。
3.からかい
『教えてあげる』
見つめたあの薄茶色の瞳が、瞼の裏に焼き付いて
消えない、消せない
吸い込まれそうな感覚。
「氷室さーん、この書類ってどこに置けばいいですかー?」
「そこでいいよ。わざわざありがとうね」
「いいえー、氷室さんの為なら♪」
「嬉しいこと言ってくれるねぇ…あ、シャンプー変えた?匂い違うね」
「やだ、初めて気付いて貰えた〜!さすが氷室さん!」
「可愛い子のことなら何でもわかるよ」
「……」