社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。
「でも…」
「少し出てつまらなかったら帰ればいいしさ。最初から来ないのと途中で帰るのじゃ印象違うぜ?」
「…わかった」
ムードメーカーの拓真らしい言葉に諭され、私は渋々頷いた。
(…歓迎会、ねぇ)
お酒の飲めない私は、そういう飲み会の類が苦手だ。しかも今回に至っては何であんな男を歓迎しなければならないのか。
けど出なければ出ないであれこれ周りから言われるのも事実だし…まぁ、途中で帰ればいいか。
そう考え、また仕事を再開する。